トロンボーンって何ですか?難しいです!

トロンボーン関係の記録のためブログに残します。

Rath 組み換え

前回のポストあたりで、部品組み換え式より固定式の方が良いと書きましたが、
それはそれとして、複数持ってるRathは最近よく組み替えて色々試しています。笑

色々試したところ、
R1 ニッケルベル
R10 レッドベル(ライトウェイト) ニッケルチューニング管
R12 イエローベル
が、なかなかいい感じです。

これまで店頭で見た仕様だと、細管ニッケルベルはほとんどR10にくっついてきます。
(もともと自分のもR10N)
ラスのアーティストページではこの組み合わせあまり見かけませんが。
R1のデュアルボアに、反応のピーキーなニッケルベルはアリなんじゃないかと。
ニッケルベルはでかいボアだとちょうど良さげを感じます。
R3もニッケルベルのモデルは良かった。いつか欲しい。

Getzen - 3508

7-3/4インチイエローブラスベル、.500/.508インチニッケルシルバーデュアルボアスライド、ブラス製マウスパイプ3本付き、ラッカー仕上げ。

Shiresの7.75が良かったので、ベルサイズつながりでGetzenも吹かせてもらいました。
これはボアが更に絶妙な設定。2Bと3Bのいいとこ取り。いいですよね。めっちゃ音の歯切れいい。
これでライトウェイトブラススライドで吹いてみたい。(が、そんなモデルはない)
まー、エドワーズで注文すれば手に入るんですけどね!シャイアーズやラスでも注文はできるでしょう。

実売30万ちょっとで、楽器高騰している昨今ではそれなりに納得いく価格。作りはいいです。

ジョイブラスにいいレビューがあります。
www.joybrass.co.jp

Shires - S7YM7.75 tenor (Jim Pugh model)


今回試奏で一番印象的だったのは、Shiresのジムピューが使っているモデルでした。
マイケルデイビスモデルみたいにはっきり売り出しているわけではないですが、
7.75インチのミディアムベル、.500ボアのライトウェイトブラススライド。
これは良かった。コンボもビッグバンドも両方ちょうどいい。
以前、どこかでライトウェイトニッケル仕様のモデルを吹きましたが、
そっちはやや軽さを感じてそんなに好きじゃなかったんです。
これは良い。7.75インチのベルって絶妙ですよね。
8インチはちょっと大きいなと思うときもある。
バケットミュートが7.5も8も両方やや合わないという欠点がありますが。笑

※ニッケルのほうがジムピューモデルと言われてるらしいですが、動画だとブラスっぽいらしいです。
ライトウェイトブラススライドいいですよね。Rathもそれ吹いてみたいのですが。
これはあんまり選択肢ないです。思いつくのはyamaha YSL-891Z,897Z King 2B+くらいかな。

最近のShiresで気になるのは、ラッカーの仕上がり具合。
ポツポツホコリが入っていて、Bach的でちょっと気になる。(楽器の性能には影響ないのですが)
値段からいうと、もうちょっと丁寧にやってほしい。

Shiresの細管は、昔マイケルデイビスモデル持ってたけど、Rathとかぶるから売っちゃったのを、
まだあれはもったいなかったなと思っています。

Jurgen Voigt - Tenor-Posaune J-188

ユルゲンフォークトもありました。
これ初めて。
刻印からみて、ユルゲンのホームページをみるとJ188というものぽいですが、
日本に入っている写真をみるとK89Rぽい。なんなんでしょう。

これも好き。割とConnライク。軽い。
F管の巻きはbachぽいですけどね。
ベルの薄さを感じます。
あ、これドイツ管チックなのかもしれません。(ドイツ管疎い)
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Michael Rath - R6

このブログはやっぱり検索ワードRathで来る方が多いっぽいです。
ということで、みんな気になる新作R6吹いてきました。赤ベル、オリジナルロータリー
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R4に比べて、音が柔らかく広がる感じで、よりシンフォニックにオーケストラに狙いを済ませた感じがあります。(まさしくそういう設計らしいです)
R4はかなりストレートに、音のコアが感じられる感じですので。

オリジナルの大型バルブはGood!手持ちのハグマンとロタックスのちょうど真ん中くらいの感じです。
ストロークも反応もちょうどいい。

尚、スライドはR4と共通らしいです。
個人的にはこれがニッケルスライドだったら面白いかもと妄想しました。

あと、Rマークがなくなってしまうのは、ちょっと寂しいなと思いました。
まあチューニングスライドの支柱があったほうが、剛性や差し込みのやりやすさは絶対いいんですけどね。
ラスはチューニングスライドを入れるのに超苦労します。
何回か固着してめっちゃ焦ったことがあります。

ということで、これは良いモデルです。
Conn系が好きそうな人にヒットしそう。
この日本初号機はもう嫁ぎ先決まりそうな雰囲気らしいですが、
また入ってくるでしょうね。
しかしお値段は希望小売価格(税抜) : 782,400円。
これ一本で全部やる!ってくらいじゃないとなかなか手が出ない。。。

Shires - Colin Williams model

ジョイブラスで色々吹かせてもらいました。
ここは沖縄のおじぃおばぁみたいに「かめー、かめー」と
バンバン孫にご飯出してくれるような感じですね。
もうそんなに吹けないよ。
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このポストではShiresのColin Williams modelの紹介にします。
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きれいな中古。実はコリンモデル初めて吹きます。
軽めの黄ベル、良い。割とくっきり目に音が出ますね。
全方向に卒がない優等生モデル。何でもいけちゃいそうです。
マウスパイプはスターリングシルバー。でもきつさを感じないのがベリーグッド。
バランスがいいんでしょうね。

ベルとマウスパイプがフィックスされた特別モデルも少し前に店頭にありましたが、
もうなくなってたかな。
あれも吹いてみたかった。
ベルもマウスパイプも、普通はそうそう変えることはないので、
固定式の方が接合部が確実な分、多分鳴りやすいはずなんです。
決まってれば諦めもつきますし。笑
42Bや88Hでマウスパイプ変えたいなと思う人、そんなにいないでしょう。
(たまに工房で変えちゃう人いますけどね)

以前、マスタークリニックで中川英二郎氏に「マウスパイプチェンジ式は考えませんでしたか?」と
聞いてみたら、鳴りに影響するから一度も考えなかったと言っていましたし。
最初から鳴りの良い楽器を選べばそれでいいはず。

スライドオイル ULTRAPURE "ALESSI FORMULA" Trombone Slide LUBE

新作のスライドオイル、ウルトラピュアのアレッシフォーミュラ買ってみました。
一滴一滴が割と分離するタイプ。
感想ですが、これ、さすがにアレッシ印だけありますね。
前のウルトラピュアのオイルは、なんかすぐ水分蒸発して重くなるので、
頻繁にスプレーしなきゃいけないので使わなくなってしまいました。
これはあんまりその感じはないです。

ヤマハとかO-MIXとか、使い始めはネバネバしていますよね。
あんな感じじゃないです。そしてあれは最後はサラサラになってしまいますが、
こっちは最初からある程度液状で、多分最後まであんまり変わらないのでは?という気がします。
割とさらっとしているので、スカッと反応いい予感がします。
尚、スライドオイルやクリームの粘度は結構自分の吹奏感に聞いてくると思っています。

個人的には最近はユルゲンフォークトのスプレータイプをよく使っています。
そしてあれ切れた後、ヤマハやO-Mixの後半の方のサラサラになっちゃったやつを
中に詰め替えてスプレーで使っています。いい感じです。笑
ユルゲン高いですからね。

www.digimart.net

Trombone Unlimited - Megumi Kanda

www.hickeys.com
ミルウォーキー交響楽団の主席トロンボニスト、神田めぐみ氏の新しいエチュード
買っちゃいました。これは良いです。おすすめ。
まず最初にブレスから始まる。これ大事。ベンヴァダイクもそうですよね。
全体的にロングトーンでもダイナミクスの変化の指示つけてたり、7posから始まるパターンもちゃんと書いてあり、
さりげない工夫に気づきがある。これはやりがいがありそう。

解説もたくさん書いてあるので、ちゃんと読むと良いですね。
英文読む良い機会です。
なかなか自分の今の生活で英語にふれる機会がないし、勉強するにせよTOEICとか問題が全然面白くないので、
自分が好きな音楽やトロンボーン関連の情報を英語で取得するのがいいんだろうなと思っています。

自分の見てきた範囲の中ですが、アマチュアのジャズ系だと、クラシックのエチュードで基礎練している人は少ない気がします。
(いやそれいうと、吹奏楽系もそうかな・・・)
結局細かい音符吹いても微妙に音程違ってたりすると、何かちぐはぐな印象になってしまうわけで、
こういうのが大事なんだろうなと思います。
Bbのメジャースケールをパラッと吹いて、それぞれの音がデコボコせず、音程も良い感じで吹けるって、
相当難しいです。Bb→Cの時点でまじで難しい・・・

J&K Stonebone

www.youtube.com
前回のポストを書いていて、J&Kの最後のアルバムってなんだろうと調べてみたら、
1969年"Stonebone"でした。
なんとハービー・ハンコックロン・カーターが参加しているという。
多分これCD化されてないですね。
しかし、最近、You Tubeという便利な動画サイトがあるのをご存知でしょうか。
ここにありました!

ワクワク・・・

あー、んー、
CD化されない理由もわかったかも。
J&Kとしては、べつにこのサウンドじゃなくてもいいのでは。。。

そしてふと感じる向井滋春感。

J.J. JohnsonのMy Favorite Discography

ジャズトロンボニスト全員が影響を受けているJ.J. Johnsonですが、

非常に多作であり、おすすめされたけど何を聞いていいのかわからないって人も多いのではないでしょうか。

ということで、おすすめを年代順に並べてみました。

年齢も載せると、若い頃からすごかったんだってわかりますね。

25歳のデビュー作"J. J. Johnson's Jazz Quintets"はまだスウィングからバップの移行期という雰囲気ですが、ソロの音符の切れ味はこの頃からバッチリ。

 なぜか検索するとよく出てくる"Sonny Stitt/Bud Powell/J. J. Johnson"はこの頃の演奏と知って少し驚きましたね。

J&Kも有名な"The Great Kai & J. J."は、意外とJ&Kスタートから6年位経っていたようです。でもデビュー作からもうすでにハーモニーもプレイもバッチリ。

 

なんかコメントをアルバム一枚一枚書くと非常に大変なので、少しずつ書いていくことにします。

 

表にしたらはみ出て表示されている。。。

直し方か良い表示の方法がないかは模索中です。

西暦 年齢 アルバムタイトル レーベル 特記
1949 25 J. J. Johnson's Jazz Quintets  Savoy デビュー作
1949 25 Sonny Stitt/Bud Powell/J. J. Johnson Prestige  
1953 29 The Eminent Jay Jay Johnson Volume 1 Blue Note  
1954 30 The Eminent Jay Jay Johnson Volume 2 Blue Note  
1954 30 Jay and Kai Savoy J&K デビュー作
1957 33 Blue Trombone Columbia  
1957 33 Dial J. J. 5 Columbia  
1957 33 Stan Getz and J. J. Johnson at the Opera House  Verve  
1960 36 The Great Kai & J. J. Impulse! J&K
1961 37 A Touch of Satin Columbia  
1984 60 We'll Be Together Again Pablo w Joe Pass
1988 64 Quintergy Antilles  
1988 64 Standards Antilles