トロンボーンって何ですか?難しいです!

トロンボーン関係の記録のためブログに残します。

北原雅彦カルテットライブ

北原雅彦カルテットライブ@ワンダーウォール横浜

最近、やや仕事が忙しめで久しぶりに毎日20時くらいまで残業アンド休日出勤。
しかし私用があるときは用事に合わせて上がります。リペア上がったトロンボーン取りにに行ったりね。
そしてこのライブは絶対行くぞとしてました。北原雅彦カルテットライブ@ワンダーウォール横浜
2月のライブで感動して再訪。
今回もすごく、すごーく感動しました。

自分の中にはトロンボーン耳と一般ピーポー耳の二つの耳があるのですが、どちらも振り切っちゃいましたね。
北原さんの音色も素晴らしいですが、バンド全体が、ものすごく音楽している。
Pf&Voの古川奈都子さんのブルースの歌もソウルフルで最高でした。超パワフル。
パートタイムのトロンボーンプレイヤーとして、このバンドを聴けたのは、音楽経験としてとても良かったです。
多分、朧げながら「こういうのやりたい」と思ってたののど真ん中だったからでしょうね…あと立ち居振る舞いが全部かっこいい。衣装とかトロンボーン吹いてない時の姿勢や表情とか全部勉強になる。完璧なショーマンシップ。
表情ってほんと大事ですよね。自分がライブ見てて、この人音はいいのに苦しそうな表情で吹くのもったいないなって思うことたまにあります。
曲はほとんどが北原さんのオリジナルだそうです。ジャズのスタンダードはなかった。
オリジナルのメロディセンスはさすが。
アドリブもメロディックなのでテーマとアドリブの区切りがわからないくらい。
スタンダード自体はやらないですが、アドリブの中にスタンダードのモチーフが、全員たくさん出てくるのがいいな。
心の中でずっと拍手してました。

前回はパーカッションのキムチ氏が濃厚接触で出られなくて急遽ドラムの方でしたが、今回は本来のメンバー。パーカッションとドラムのバンド的な違いって、シンバルの音の有無だなと感じました。シンバルって、やっぱり追い立てますよね。パーカッションオンリーだとバンドの音量も小さくなるし雰囲気がゆったりする。
7月はなんとサイモン・コスグレープ氏ゲストでクインテットらしいのでこれも万難を廃して参戦したい。
このバンドのライブはお客さんが半分くらい女性なんですよね。スカパラ流れあると思いますが、すごくいいメロディですもんね。
友達全員にオススメしたいですが、ワンダーウォール横浜がいつも満員だから、人が増えて自分も入れなくなると困るな…
あまりにも素晴らしいので、北原さんにこのバンドでアルバム予定ありませんか?と伺ったところ、いつか作りたいねーとのこと。絶対買う。
あとマウスピースも伺ったところ、greg blackのNY11C。普通LINEの11Cと違うとのこと。何かの雑誌でもインタビュー答えてたかも。
これほしいなあ。

そして相変わらず美味いラ飯。
ポテサラでさえ、シナモン風味でめちゃくちゃ美味い。
自分が頼んだ後に品切れになってて常連さんガッカリしててニヤー。すいませんね。

Bach36B レバー改造

Bachのテナーバスって、F管のレバー付近の部分が好きじゃなかったんですよ。なんかカチャカチャいいがちだし、角度が美しくない。いかにもちょっとズレて組んでも動きますよ的なね。

で、握りをコンパクトにすべく、ヤマハの823Gみたいな持ち手になる改造をしました。湘南台の浅香工房さんが腕がいいらしいと聞いて、押しかけて色々と妄想をお話しすると、出来ることと出来ないことをはっきり言ってくれて、いい感じでした。
出来ることはアイディアを議論させてもらって、この方は信用できそうだなと思いまして、エイヤとお願いしました。
元々、新大久保ウィンドクルーのリペアはすごくいいなと思っていたのですが、お話を聴いてみると、週に数日ウィンドクルーに出張されているとのことでビックリ。縁を感じました。

写真でイメージを伝えて、あとは現状に合わせて施工のやりやすさも勘案して細かいところはお任せします、としました。
一度、仮組してから握らせてもらって、溶接やり直してレバー一本分手前に動かせますか?という要望も聞き入れていただいたり。
そして完成した写真をご覧ください、この美しさ。ブラボー!
握りやすいし、なんかロータリーの動きが渋かったのが、ジョイントの角度が変わって大変よくなりました。
ヤマハのレバーやミニバルのボールジョイント取り寄せて、台座やネジは全部オリジナルで作ってくれました。ピッタリ。
銀メッキもかけてピッカピカ。

asakakinkansyuri.wixsite.com
金管楽器修理調整​
浅香工房

https://www.facebook.com/repairasaka/

何より良かったのは、こういうマニアックな相談をできるリペアマンさんをようやく捕まえられたということです。
なかなかね、こういうイメージを相談できて、かつ技術力があって実現してくれるところって、そんなにないんですよ。(自分の経験では)
最近はグランツさんもすごそう。
ヤマハユーザーのプロは銀座アトリエが使えて、いろんな人からよもやま話を聴いてたら羨ましくて。。。結構見えないところでいろいろやってるんですよ。

Live From Emmet's Place Vol. 91 - Dr. Eddie Henderson & Steve Davis

www.youtube.com
おおおお!
Eddie HendersonとSteve Davisじゃないですか!
どちらも大好きです。
特にSteve Davisはトロンボーンプレイヤーで3人挙げろと言われたら必ず入りますね。
楽器ヴィンテージクルトワの太管じゃなかったかな。
相変わらず地味なハイテクニック。。。
さり気なくやってますけど、同じことはなかなかできない。

宮木謙介4

宮木謙介4@新宿ピットイン

何気に昼ピは初めてだったかも。。。?
午後休取って新宿向かえば昼ピに間に合うことがわかりました。

WB&Voの石川紅奈氏を聴いてみたかったのと、駒野さんも出るのでこれはと。宮木氏は宮木謙介ビッグバンドに知り合いがいっぱい出てるのでずっと聴いてみたかったのです。ビッグバンドは毎回予定が合わずしまい。月曜日もやってましたね。こういうバンドってあるんですよね。。。何回もやってるのにずっと縁がないやつ。

今日はコードレスバンド。僕はピアノが好きなのと、コードレスは眠くなりがちなのであんまりなのですが、たまにはいいやろと行ってみたら、楽しく拝聴できました。
石川氏は期待通り良いグルーブで、フロントは楽しいだろうなあ。動きが大きいとか派手ではないのにステージ上でキラキラ華がある。
そして歌った瞬間空気が変わりました。リーダーにとっては劇薬な感じ。サイドマンなのに歌ったら石川バンドみたいに主役になってしまう。
あと本人はこう書かれるの嫌な気もしますけど、弾いてる姿が非常にキュート。あまり外見を気にしない僕でさえヴィジュアルの印象凄いなと思ったですもの。演奏以外で余計な苦労が多いんだろうな。。。
ジャズ界のおじさんはあたおかな人が多いので、事務所とかが守ってほしい。
「○○チャン❣😂レイブラウンて知ってるカナ❓❓今度一緒にレコード買いにいこうナンチャッテ😅」とかDMしたり。自分も恥も外聞も考えずこういう貪欲なことができればもっと楽しい人生が送れるかなあ。

宮木氏は呼吸をするようにアレンジや作曲できるタイプの方っぽい気がします。ビッグバンドも聴いてみたいなあ。
しかし今日一番印象に残った瞬間は、リズムチェンジの曲でトロンボーンとベースの2人だけになって数コーラス続けていたシーン。ミニマムなのに刺激的で、いっそ2人だけでライブやってもいい感じになりそう。
駒野さんのように吹きたいですね。自分はすぐブワーってなってしまうので、あんなふうに秘めた情熱みたいな感じでやれるようになりたい。フレーズは難しすぎてわけわけめで真似できる気がしませんが、雰囲気だけでも。。。

とりあえずBach 16で練習する!

3047AFRと823GD

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Getzen 3047AFRと823GDを吹き比べてみました。

我ながら3047めっちゃいい楽器です。重さは全然違う。やっぱりホールならこっちだよね、って気分になります。

823GDはロクハンくらいのマウスピースは合わない気がします。ストークの5GSがかなり良かった。

浅いマウスピースだとツボが微妙な気が…やっぱり英二郎本人はデカい深いやつで開発してますからねえ。

しかしこれ、JAZZ向けのモデルなのに5G以上のマウスピースがフィットするって、対象者限られすぎでなかなか難しいですな。反応はよくて音色は太くて好きなのですが。

 

あ、ベーストロンボーン奏者がテナーバス持ち替えたいときにいいのか?

トロンボーン価格推移表更新


以前作ったトロンボーン価格推移表を更新しました。
前回の記事の分、2022年6月の野中貿易の値上げを反映。
BachとKingが変わってます。ヤマハは変わってない。今のところ。

42Bが1990年の24万から55万に、2.3倍にアップしてしまいました!
僕らの給料も2.3倍になっていれば問題ないですね。
そうか、1990年は実売20万円を切っていたのか。。。

なんとなくヤマハもまた値上げきそうですが。
円安だから海外輸出分は儲かってるのかなあ。
ちなみにヤマハは値上げ幅は少ないのですが、
今年楽器店が定価からの割引率が下がって、8掛けから9掛けになってしまったので、
我々ユーザーとしては実買価格は上がっています。実質10%値上げ。
それを受けて他の輸入業者も割引率を下げるのではないか、という予想があります。
そりゃヤマハが上げたらほかも上げたいよね。

usa.yamaha.com

ヤマハって、実はアメリカの方がバカ高いんじゃないか説があります。
yamaha USA
YSL-891Z 定価$4,261→本日現在で556,350円

あっ、もうYSL-891ZDが載ってる!そのうち日本にも来ますね。

Bach値上げ

https://www.yamano-music.co.jp/shops/windcrew/topics/article_file/file/nonaka2022052_price0502%E5%A4%89%E6%9B%B4.pdf
野中貿易の値上げ発表になりましたが、
Bachの値上げがやばいですな。。。



42Bが税込み46万から55万!
8掛けでも実売44万。
中高生の親御さんは買えるのであろうか。。。

YSL-823GD

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色々あって知り合いと楽器を貸し借りすることになり、じっくり吹いてみたかったYSL-823GDをお迎え。

こないだ発売になったデタッチャブルベルモデル。誰しも興味あるが英二郎本人以外のレビューを意外と見ない。

もともと標準の823Gは持っていたのですが、手放してしまいました。あとから惜しかったと思う個体でした。今はあるプロ奏者の方のもとでブイブイ鳴ってます。あれで録音もされてるので、この音源のトロンボーンは元は僕の楽器である!と密かにニヤリ。笑

 

さてこちらを吹いてみると、反応は良くてむっちりした音色でヨシ。

ベルリングの分、やや抵抗あり?これが高音域でちょっと助けになる感じですかね。ベルの締め付け具合でかなり鳴りが変わる…締め付けすぎると重い感じで、ちょうどいいところ探すのが難しい。

これはこれで個体として優れていて、メンテ的にもバッチリ。

元々は抵抗が少なくて自分で支えなきゃいけないタイプでしたが、抵抗が少し増えてもそこは変わらない…?

このモデルは無限にパワフルエアを供給する英二郎的吹き方が必要になります。ちょっとでもコアが緩くなるととたんに音が痩せるような。

反応はいいしどこまででも応えてくれますが、上級者向きだなあ。ヤマハだけど、相当個性的な楽器。

 

あとこれ吹いてると、頭の中がバグるのです。反応が良いから感覚的には細管的なんですけど、息の量は太管のボリュームがいるので。細かい音符を吹いてると、気をつけなきゃ音が痩せる痩せる。

設計が練り込まれていていい楽器ですが、他の楽器と吹き分けが難しいかも。

 

手持ちのRath R3Fニッケルデタッチャブルベル ニッケルライトウェイトスライドと並べる。多分日本でここでしか見られない風景。

材質からしてすべて真逆の作りです。

こう持つと、ラスのほうが全然重いです。音はマッチョね。でも反応いいし、太管ほど息を使わないのでまだ楽かも?音を当てる場所が全然違うので持ち替えた瞬間迷ってしまう。

Rath R10NとBach LT16MNG

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並べて吹き比べ。どちらもいい楽器でありますね。

R10Nの音色の濃い倍音は随一。ラスは音の塊感があってビッグバンドとかでも映えます。

といっても、昨日ビッグバンドのライブでは16Mを初めて使ってみましたが、取り回しやすさが良いです。最初は軽いかなと思ってましたが、そこまでではない。ちょうどいい感じ。16ほどクラシカルすぎない気も。あとなんか唇のスタミナが持つ気がする。

Trombilizerはリハでつけ外ししてみましたが、会場が割とデッドだったこともあり、外して本番することに。通常のバランサもそうですが、ツボがはっきりする反面、返りが少なくなる感じ。

スパニッシュブラスと西村健司クインテット

コンサート2連チャン。


昼はスパニッシュブラス@築地 浜離宮朝日ホール
金管五重奏プラスダンサー2名、パーカッション&ギター1名の熱演でした。スペイン行ってフラメンコ聴いて興奮したのを思い出しました。女性ダンサーの華やかさよ。5,6着くらい衣装変えてたんですけど、あのモッコモコのフラメンコ用のドレスいくつも、トランク何個分になるんだろう。あとパーカッションの人がカホン叩きまくってたんですが、直後にこれまた上手いギター弾いたりして、ギタリストが叩き物のパーカッションやって指大丈夫なんだ!と発見。
フラメンコはキメっぷりがいいですね。歌舞伎の見得と通じるものがある気がする。
トロンボーンのおじさんは多分シャイアーズの太管ベルカットモデル。
全体的に真面目であり、ムノツィル・ブラスみたいなユーモアがある演奏ではないですね。スペインらしい情熱的な感じ。と書いてしまいましたが、スペインというイメージに引きづられてるだけ?
ヨーロッパ各国、管楽器のイメージ自分的にはあるんですが、どうでしょう。
ドイツは暗めで硬めの音色ではっきりした発音。イタリアは歌う感じにカラッと明るめではっきりした発音、フランスは音色が柔軟で柔らかめ。という思い込みがある。言語の発音の影響は必ずあるはずですけどね。


夕方からは西村健司6+香取良彦@桜新町ネイバー
ジャンルが違えば2連チャンいけるやろ、と突撃。
前はニカスで聴きましたが、バンド感とサウンドがいいです。西村さんのアレンジは直球に良い感じで好きなんですよねえ。こないだ出たガンダムのビッグバンドアレンジもかっこよかった。楽器は891ZにF管がついている感じ。テスト中だそうです。こないだの小野リサバンドで和田充弘さんも使ってました。いつか市販されるかな。
ボアは変わらないのにちょっとだけ音の頭が丸くなってテナーバスっぽくなる不思議。
西村さんは演奏スタイルもストレートで、向井滋春氏の弟子だけあって、そこはかとなく向井節を感じる。
いい感じのミームが感じられるのが良いですね!
自分の音だけじゃなくてバンド全体を自分の音楽と捉えて組み上げるスタイル、憧れます。

www.youtube.com
森口博子翔べ!ガンダム
ビッグバンドアレンジ西村健
西村さんは多分同年代くらいで、一度はサラリーマンから洗足に入り直してミュージシャンになった方で、経歴的にも尊敬します。

今日の編成3管+ヴィブラフォンは初めてかもですが、音の広がりがよい。kamacoという2ndアルバムタイトル曲のバラードが素敵。サビのフレーズがいい。
気持ちよく拝聴してましたが、朝からのずっとウロウロと2連チャンで体力が尽きたので1stで撤収。無理しない。
最近、芯から疲れると軽い蕁麻疹が出るのです。わかりやすいバロメータですが…