色々あって知り合いと楽器を貸し借りすることになり、じっくり吹いてみたかったYSL-823GDをお迎え。
こないだ発売になったデタッチャブルベルモデル。誰しも興味あるが英二郎本人以外のレビューを意外と見ない。
もともと標準の823Gは持っていたのですが、手放してしまいました。あとから惜しかったと思う個体でした。今はあるプロ奏者の方のもとでブイブイ鳴ってます。あれで録音もされてるので、この音源のトロンボーンは元は僕の楽器である!と密かにニヤリ。笑
さてこちらを吹いてみると、反応は良くてむっちりした音色でヨシ。
ベルリングの分、やや抵抗あり?これが高音域でちょっと助けになる感じですかね。ベルの締め付け具合でかなり鳴りが変わる…締め付けすぎると重い感じで、ちょうどいいところ探すのが難しい。
これはこれで個体として優れていて、メンテ的にもバッチリ。
元々は抵抗が少なくて自分で支えなきゃいけないタイプでしたが、抵抗が少し増えてもそこは変わらない…?
このモデルは無限にパワフルエアを供給する英二郎的吹き方が必要になります。ちょっとでもコアが緩くなるととたんに音が痩せるような。
反応はいいしどこまででも応えてくれますが、上級者向きだなあ。ヤマハだけど、相当個性的な楽器。
あとこれ吹いてると、頭の中がバグるのです。反応が良いから感覚的には細管的なんですけど、息の量は太管のボリュームがいるので。細かい音符を吹いてると、気をつけなきゃ音が痩せる痩せる。
設計が練り込まれていていい楽器ですが、他の楽器と吹き分けが難しいかも。
手持ちのRath R3Fニッケルデタッチャブルベル ニッケルライトウェイトスライドと並べる。多分日本でここでしか見られない風景。
材質からしてすべて真逆の作りです。
こう持つと、ラスのほうが全然重いです。音はマッチョね。でも反応いいし、太管ほど息を使わないのでまだ楽かも?音を当てる場所が全然違うので持ち替えた瞬間迷ってしまう。