トロンボーンって何ですか?難しいです!

トロンボーン関係の記録のためブログに残します。

こうして管楽器はつくられる【開発編】

こうして管楽器はつくられる【開発編】 ~ウィーン・フィルを支えた管楽器開発の舞台裏~ https://www.amazon.co.jp/dp/4636975162/ref=cm_sw_r_cp_api_i_l4CuEbPDB30SA

 

発売日に買いました。ヤマハのウィーンモデルを中心に開発秘話が乗ってます。ちらほらどこかで読んだ記憶があるので、多分、パイパーズとかに少しずつ載っていた記事のまとめのような気がしますが、書籍でまとめられてるといいですね。

 

材料についての話が面白いです。

昔の楽器が良いやつがあったのは、材料に微量の不純物が入っていたからで、それはコントロールできない。今の管楽器材料は管楽器用じゃなくて生成された規格品ですしね。

あと規格品の金属だって、全部均一ではないんですよ。場所によってわずかに成分や組成が違ったりする。インゴット精製から金属を圧延して板にするって、言葉や製品をみると何気ないですけど、あれめちゃくちゃノウハウ必要ですからね。

 

そこからベルを何回叩いたとか、職人の癖とかを考えると、楽器の個体差は無限にでてくる。目の前の楽器は唯一無二の大切なものと思うようにもなりますね。

 

でもこの本に載ってる話は、もう30年くらい前の話なんです。今はどうなんだろう。今の話も知りたいですね。バブルの頃のような手間はかけられない気もしますが、いい楽器をたくさん作ってもいる。