トロンボーンって何ですか?難しいです!

トロンボーン関係の記録のためブログに残します。

Michael Rath R1とR10

Rath R1Yサテン、R10Nサテンを持っています。
吹き比べてみると、ベルやボアの個性がわかります。まあどっちもサテンです。
ニッケルベルはあまりにも破壊力が高いです。自分側と前側で音がぜんぜん違って聞こえているようなので、
ちょっと押しすぎると、人を押しのけてしまいます。
あと自分への返りが強いので、ffで吹いていると喉に来ることがあります。

あと気になっていたのは、R1とR10のスライドは互換性があるのかということです。
なんとなく、ベルはサイズ7.5インチで同じですし、違うのはスライドのボアだけなのではないかと。

で、試してみましたが、どうやらダメっぽいです。
R1のスライド(.500/.510)をR10のニッケルベルに入れると、入りはしそうですが、
かなり無理無理感が強くて、接続部がバカになりそうなので諦めました。
R10のスライド(.500)をR1のイエローベルに入れると、若干スカっと感があります。
吹いてみると、これはこれでいい感じです。が、他方がつながらないのでそのままにするわけにもいかず。
まあ、組み合わせはそのままで吹いたほうがよさそうです。
ちなみにベルにもスライドにもモデル名の刻印はあります。

Michael Rath R1とShires MD

ラスのR1Yサテンとシャイアーズ マイケルデイビスモデルを吹き比べてみました。
この2本を持っている人もあまり多くないでしょう。

大体似ている感じですが、
やっぱりR1のデュアルボア(.500/.510)は、ちょっとボワっと感を感じます。
全然嫌な感じのボワッっと感ではないですが。
でも暖かさはマイケルデイビスの方が強く感じます。
これはやっぱり名機です。
もちろんR1も素晴らしい。ライトウェイトスライドかつ支柱も少ないのに、吹き込んでも破綻しないのは、
設計のなせる技なんでしょうか。

でも、両方持っていると、若干被ります。
でもどちらか手放したら二度とこの値段では手に入らないと思うと。。。

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Rita Payés

スペインで、ジョアン・チャモロというベーシストが主導っぽいジャズスクール(サン・アンドレ音楽学院)みたいなのが
あるらしいですね。
うら若き乙女たちがそこで育てられて、色々と活躍しています。

トランペットはアンドレア・モティスが有名ですが、
トロンボーンはリタ・ペイズという方が歌ったり吹いたり。
で、とてもいいプレイするんです。渋い。。。
トロンボーンの持ち方もJJっぽいですね。
歌もすごくいい感じ。ボサノヴァ系が得意なんでしょうね。
今後が楽しみです。

www.youtube.com
Flor de lis Rita Payés & Joan Chamorro LUA AMARELA


www.youtube.com
Cheek to cheek Joan Chamorro quartet & Rita Payés , Andrea Motis, Luigi Grasso

My 楽器 Pages 17 - Getzen 1062FDY

唯一持っているバストロです。
サブ楽器に60,70万もかけられないので、
中古をずっと探していました。
中古を探していますと叫びながら楽器屋をウロウロしていたら、
ある日に店員さんから連絡があり、美品をゲットしました。
普段はテナーバスを吹いているプロオケの方の放出品でした。( ̄ー ̄)ニヤリ

明るくて反応がよいです。不満は全然ありません。ゲッツェン的な匂いしますね。
ボアが.562"/.578" dual boreでぶっといので、
パートタイマーが大丈夫かなと思っていましたが、なんとかなっている気がします。
オフセットですが、パートタイマーにはこれで十分です。
low C以下を出すためのバルブだと思えばいいので。
逆に2つあると、戸惑ってしまいますしね。

スローカートロンボーンカルテット コンサート

ところで、生演奏って、"コンサート"と"ライブ"ってどっちも言ったりしますね。
なんとなく、クラシックや大物ポップス歌手だとコンサート感が強い気がします。
ジャズだとライブって言う事が多いのは、やっぱり"ライブハウス"でやったりするからでしょうか。
そういえば、ホールでやるときは「日野皓正コンサート」とか銘打つときもあります。

ということは、コンサートホールならコンサート、ライブハウスならライブ。。。?
ライブだとお酒が飲めるという感じもしますね。
ま、ググればすぐ答え出るので、興味ある方はどうぞ!


さて、スローカートロンボーンカルテット富山公演を聴いてきました。
本当に、とっても良かったです。思い出になりました。
僕は古今東西トロンボーンプレイヤー聴いている方ですし、
どれだけ上手くてもそうそう驚かないんですが、これはおどろ木ももの木さんしょの木。
サウンドもフレーズも方向が同じで、まさにバンドという感じの一体感でした。
サックバットからアルプスホルンまで、あれ全部ツアー持ち運びしてるのかな。

全員スローカー氏をとても尊敬しているのがわかります。
そして日本人なら気になる清水真弓氏の加入。
ブラビッシーモ!
タップダンスを取り入れたフィーチャリング曲や、コンサートの進行に合わせてドレスを変えていくところとか、とてもいいアクセントになっていました。
それにしてもあんなに踊りながらなんであんな吹けるのか。。。
普通、息が上がってしまうように思うのに、そんな素振り見せず。
柔らかくも芯のある音色で、そしてスローカーと一緒に演奏するために、物凄い練習を重ねてきたんだろうなということが伝わってきました。


そして楽しみにしていたのは、数年前に同じくスローカー4で聴いてファンになった、
ジョルジュ・ジヴィチャーン氏。相変わらず濃密な音色と完璧なテクニックで素晴らしかったです。あと見事な金髪でオールバックでイケメン。吹いてる姿もかっこよすぎる。
ソロアルバムっぽいCDもゲットで嬉しいです。
ベーストロンボーンはエドガー・マニャック氏。アメリカンスタイルとは全然違う、コンパクトでピリッと締める低音。こんな風にバストロって吹けるんだ。

トロンボーン4人だけで2時間半吹きまくりでも、全然バテを感じさせないスタミナにビックリ。
(スローカーおじいちゃんは最後ちょっと疲れた感はありましたが、それでもすごすぎる)
そして半分くらいは暗譜でした。10分のアンサンブル曲を暗譜って、どれだけ練習すればできるようになるんでしょう。。。
自分がどう頑張っても、本番で頭から抜ける気がして怖すぎます。

まだ日本ツアーは続くので、トロンボーンに触れてる方は全員聴きに行くことをオススメします。

そういえば、数年前のスローカ4のコンサートツアーは、
「最後の日本公演!」とか大々的に銘打っていた気もしますが。。。笑
復活したのでしょうか。おめでたい。ずっと続いて欲しいですね。

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Bob Reeves - Clarke 6.5AL

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数ヶ月前、Bob Reevesの11Cをゲットしたのですが
あまりの素晴らしさに、もう一つのスモールシャンクモデルである
Clarke 6.5ALを注文しました。
3ヶ月くらいかかったような気がしますが、ようやく到着。

ちなみに、最初は販売元のBRASS ARKから直接買った方が早いかなと思って連絡してみたところ、
Noah Gladstone氏からすぐに返事があって、「日本にはジョイブラスって代理店があるから、そこから買ってね」と
のことだったので、ジョイブラス経由にしました。

家に届いて早速開封しましたが、開けた瞬間、
「ああ、僕はこれを一生手放すことはないんだろうな」と、思いました。根拠なしですが、直感。
伝統工芸品のような美しさがあります。

さて感想ですが、きっと中有細管のRath R3にいいなと思っておりました。
アンサンブルで使ってみましたが、誠に素晴らしい。
柔らかい感じで、ヴィンテージのような感じです。
口当たりがとてもいいんです。

でも何が素晴らしいというと、マウスピースの存在を忘れるってところです。
「これ良い!」みたいに感じるマウスピースでさえ、結局はなんだかんだ
もうちょっとこうだったらねぇ、みたいに思うことが出てきたりするので、
存在を忘れるマウスピースこそがベストなんじゃないかなと最近思うようになりました。

楽器も、実はR3は癖や特徴が非常に薄い感じの楽器なんです。
この組み合わせは、何も気にならなくて非常にいいですね。

といっても、後から「あのときは一生これで行くんだ」と思ったはずだったのにな、
となる可能性もあります。笑

Vince Mendoza - Homecoming


Vince Mendozaビッグバンド?の2016年新譜です。
これはいいアルバム。オリジナルオンリーですが全然飽きずにずっと聴けます。
最初はapple musicで聴いていたんですが、とても良かったのでCD買ってしまいました。
トロンボーン的には、Andy Hunterのフィーチャリングソロが素晴らしいです。
最初は、Marshal Gilkesかな?と思ってたんですが、クレジットみたら違ってました。
両氏は音色やらフレーズやらかなり似ているような気がします。どっちも大好きです!
トロンボーンって、こんなに音符をくっきり吹けるんだなって思います。うう。
いつかこんな風に吹けるようになれれば。

それにしてもAndy Hunter氏素晴らしい。。。
youtube漁ったら、WDRビッグバンドでRichard Bonaとやってるすごい動画がありました。
なんて熱いソロ。何回も見てしまう。31秒あたりで、プゥ・・・と音符を一つ吹き終えて間を空けてしまうところが
余裕を感じさせて悶絶です。
楽器はマイケル・ラスのR3 ハグマンですね。

ハグマンバルブ欲しい。自分のはロタックスなので。
知り合いのハグマンと吹き比べてみたことがありますが、ハグマンのほうがグッと吹き込んでも
そのまま抜けていきます。ロタックスは割と抵抗が出る感じです。

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Schilke ST30 サテン仕上げ

新大久保のウィンドクルーで珍しいものを試奏しました。
またもトロンボーン担当のK子さんが冒険しました。笑

シルキーのテナートロンボーン、サテン仕上げです。
この楽器はかなり重量があります。持った瞬間ずっしり。
音的には明るめな感じで良く鳴りますが、
サテン効果なのか、おそらくバンドの中で吹いたらそうとうキツイような印象。。。
でも数ヶ月吹いていったらかなり変わるでしょうね。
サテン仕上げは、ベルの中もスライドも全部です。
プロの方と話していても話題になったのですが、ベル内側もサテンだと相当キツイです。
ラスのサテンみたいに、内側はキラキラにしておいてもらった方が扱いやすい気がします。
まあ、そもそもサテンがどこまで聞くかどうかなんて、気のせい的なところも
あるのかもしれませんが。(個体差のほうが大きいかも)

.500ボアで8インチって意外とない組み合わせです。
吹いてみたら特にそのあたりに違和感はなく。

総合的にみれば全然アリな楽器です。
まあちょっと高いですが。
ビジュアルインパクトは最高。支柱も曲がっておりますし。

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ボサノヴァ・アルバム - 上杉優

BON BONESで活躍している上杉優さんのソロアルバム?です。
ギターとトロンボーン&歌のデュオ。
ほとんど全てで上杉さんが歌っています。
歌っているというのは知っていて、ライブでもトロンボーンしか聴いたことがなかったんですが、
歌声聴いてびっくりしました。めちゃいい声じゃないですか。

よく海外のトロンボニストがライブで歌うことが結構あって、
まー上手いけど、それよりトロンボーン吹いてほしい。。。みたいな感想になるんですが、
これは全然そんな気になりません。すごく良いです。
間奏はもちろんトロンボーン。これもとても歌っています。
いつか自分もこんな風に吹けたらいいなと思う感じです。

ていうかボーカルの人、このCD聴いたら嫉妬するんじゃないでしょうか。
こんなに歌えてトロンボーンも吹けるなんて。


佐野聡

最近、トロンボーンの佐野聡さんのライブを何回か聴きました。
大ファンになってしまいました。
最近、片岡雄三さんがビッグバンドやめたりしたから、
その後に入ってるのを名前見かけることが多くなってきました。
まあ、片岡さんの代わりを務められるプレイヤーは日本に数人しかいない気もしますし。
その数少ない一人であることは間違いありません。
めちゃくちゃ上手い!驚異的な粒立ち。全てがクリアーに聞こえるし、
音程がものすごく良い。
プロでも微妙な人は若干微妙ですから。
そしてマルチプレイヤーとしても有名で、ライブではフルート・ハーモニカ・タンバリンを
持ち替えます。そしてどれも超上手い。特にハーモニカが絶品!

使ってるトロンボーンはBach 16Mの銀ベル。
スターリングシルバーより純度の高いスターリングプラスとか。
もうBachの銀ベルはもう売っていないようです・。
さらに2回銀メッキを厚がけして、ヘビーにしているとか。。。
マウスピースは6.5くらいで大きめでした。

やはりBachって個性的な楽器ですよね。
Bachの音色ってやっぱりあると感じます。
発音の瞬間にBachっぽさがあるというか。
そういえば、村田陽一氏によく似ていると思います。(やってる音楽も?)
ただ、そこに音色は銀っぽさのニュアンスありますね。
言葉にするのが難しいですが、フワッとする感じ。


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