トロンボーンって何ですか?難しいです!

トロンボーン関係の記録のためブログに残します。

オクラミュート

オクラミュート、真ん中の棒を外してみました。
(それ以外になんと呼ぶのかわからず。。。)

まあ、予想通り抵抗が減ります。
私としてはこちらの方でちょうどギリギリかなくらいです。
つけたままだと詰まりすぎてしんどいです。

またベストブラス系と比べてみましたが、
あちらは金属的な音が前に漏れていく感じに比べて、
こちらは割と暖かめの音が手前に帰ってくる感じです。
こちらの方が夜部屋で練習するのには罪悪感が薄いかも?
何にせよ選択肢が増えたのはいいことですね。
一家に一本あっても損はしません。



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okura+mute

今をときめくオクラプラスミュート。テナートロンボーン用です。
新大久保の楽器店で買ってきました。

ベストブラス系とは音が随分違います。
シーミュートに近いように思いますが、あれより随分軽くていいです。
下のBb以下もベストブラスのように極端に詰まることもなく、全体的にバランスいいですね。
ただその分全体的な抵抗感というか、詰まる感じがあります。
中の棒が外せるらしいので、試してみてレビューします。

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K&H(キューンル&ホイヤー) BvL MKII V ss

スライドがゴールド(ブロンズ?)ブラスで、マウスパイプはスターリングシルバー製という、
ボアが480/488と細めなのに対して全体的に重めのセッティングの珍しい楽器。
イリヤ氏の仕様らしいです。
バリアブルウェイトという長い2つの取り外し可なバランサが2つついています。
個人的には2つだと重いかなあと感じました。

先日来日していたイリヤ氏、バート氏のダブル選定の個体でした。
素晴らしい反応速度。いいですね。
今年は両氏の演奏聞けず残念。。。土日に東京でやってくれないとなかなか。

奥にあるのはBvL MKII 。ウェイトが普通です。これもダブル選定。
こっちのがはっきりわかる軽やかさ。2Bみたいな感じです。
見た目通り、Vの方がしっとりずっしり感があります。

この直前にまたエドワーズのマーシャル・ジルケス仕様を吹いてきましたが、
全然劣っているようには思わなかったです。
こちらは33万。作りに対して安い楽器なんじゃないかな?と思いました。
キューンルは個性豊かな楽器作りますね。


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Edwards Marshall Gilkesモデル

ちょっと新大久保へ。
エドワーズのマーシャルギルケスモデル吹いてみました。なんと2本ある。チューニング管が赤か黄色かの違いです。
スターリングシルバーマウスパイプが特徴的なのかも。

吹く前の予想と違って、赤チューニング管の方が音がくっきり出る気がしました。
実はエドワーズのテナートロンボーン、初めて吹いたかもです。
軽いのにどんなに吹いても破綻しない、思うがままの素晴らしい楽器!

今の自分の楽器がなければ買ってたかもなんて。(^◇^)

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ShiresのMichal DavisモデルとMichael RathのR-10N

ShiresのMDモデルが手元に戻ってきたので、R-10Nと久しぶりに吹き比べてみました。
マイケルという名前がどっちにも!

Shires
MDモデル
ベル:イエローブラス,7 1/2
スライド材質:ニッケル,先端ブラス
スライドボア:.495

Rath
R-10N
ベル:ニッケル,7 1/2
スライド材質:ニッケル,先端ニッケル
スライドボア:.500

という感じで、似てるんだか似てないんだかなスペックですが、
吹いた感じは真逆です。

MDモデルはかなり暖かい音色で、相当自由度の高い感じです。
これさえあればなんでも大丈夫。

R-10Nは明るく通る音色で、周りを通って浸透する感じ。
楽器が温まってこないと、なかなか鳴る感じがつかめません。
あと自分にはあまり聞こえないんですが、壁に向かって吹くと、
びっくりするような音の塊が跳ね返ってきます。
これは吹きすぎるとまずいかもしれません。

どっちも割とライトウェイトに分類されるはずですが、
吹き込んでも限界は高いです。
操作性も高いのですが、音色は逆。面白い。

Trombone Routine: Marshall Gilkes at Escuela de Música Creativa

みんな大好きMarshall Gilkesのクリニック動画がありました。
改めて聴くと、そもそも楽器の基礎的な部分がめっちゃくちゃ上手いですね。。。

クラシックの教本のエチュードみたいなのを実演していますが、
粒立ちが良すぎて悶絶です。ピストンみたい。

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アトリエモモ 48J

楽器店に委託していたShiresのマイケルデイビスモデルを引き上げてきました。
やっぱりこれはちょっともったいなくて。
だいぶ試奏ついていたらしいですが、高めに出していたので諦められたようです。
引き上げた時に吹いたんですが、やっぱりこれはいい楽器だ!
売れなくて良かった〜笑
ふくよかで俊敏です。

そういえば、"Shires マイケルデイビスモデル"で検索すると、このブログが上の方にヒットするように
なってきてますね。意外と書いてる人少ないようです。
今は高くなっちゃったから、ハンドメイドなかなか買えないですしね。
でもイギリスEU離脱で、マイケルラスが安くなるような気がします。

ついででマウスピースも買いました。
10年ぐらい前、大学生くらいの頃、アトリエモモにはまっていた時期があったんですが、
それから色々渡り歩き、ほとんど売ってしまい、離れていました。
ここしばらくは国内マウスピースメーカーではwillie'sをよく使っていたんですが、
先日東京で久しぶりに試奏したところ、とてもいい感じだったので購入。
昔より良くなってる気がする。。。!
細管の48Jジャズモデル用です。47J,47JW,48JWも吹きましたが、自分はこれが良かった。
Wはヘビーモデルです。これも良かったですが、ロック感が強くなる気がして。

モモの特徴ですが、均一に品良い音が鳴ります。
昔は、この品良い音がどう吹いても崩れなくて、ロックされた感があったのと、
なんとなく発音が難しくなる印象があったんですが、
今のはそれがあまり気にならない。
吹き込んでも激しい音が出ないという特徴はまだ感じますが、
これくらいがちょうどいいのかもしれません。
Shires マイケルデイビスモデルにも、Rath R3にもGoodです。
しばらく吹いてみよう。

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Andy Hunter trombone, reunion with Richard Bona

Andy Hunterスバラシー。
豊かで響きのある音色。みんなだいすきMichael Rath R3。
私もユーザーになったので、後日レビューします。

しかし現代のトロンボニストで有名な人は、テクニックの面でめちゃ上手い人ばかりですね。

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エドワーズ マーシャル・ギルケスモデル

新大久保に、エドワーズのマーシャル・ギルケスモデルありました。
しかも赤チューニング管モデルと合わせて2本と。ウィンドクルーも冒険しますね。(褒め言葉

しかしストレートテナーで50万超えは、高い…( ;´Д`)f:id:nakajiimasan:20160506160002j:plain

ジャズメン、ジャズを聴く

ジャズメン、ジャズを聴く
小川隆夫 (著)


昔のスイングジャーナルの人気企画だった記事を集めた本です。
ミュージシャンに音源を聞かせて当てっこしてコメントをもらうという、
やったら面白いだろうなと思ってたことを、30年近くも前にやられていたとは。。。

しかもインタビュー相手がレジェンド級どころばかり。
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【登場するジャズメンたち】フレディ・ハバード/ジミー・スミス/カーラ・ブレイ/ケニー・ドリュー/ジョン・ルイス/タル・ファーロウ/チック・コリア/ウイントン・マルサリス/ホレス・シルヴァー/マル・ウォルドロン/ジュニア・マンス/ジョー・ザヴィヌル/ロン・カーター/クラーク・テリー&ジョン・ファディス/ウエイン・ショーター/アート・ブレイキー/ジョニー・グリフィン/ジョン・スコフィールド/マイケル・ブレッカー/デューク・ジョーダン/パット・メセニー/ジャック・デジョネット/ケニー・バレル/ベニー・ゴルソン/フランク・フォスター/トゥーツ・シールマンス/フィル・ウッズ/ライオネル・ハンプトン/ジョン・マクラフリン/ドン・チェリー/トム・スコット/ジョシュア・レッドマン/バルネ・ウィラン/クリスチャン・マクブライド/ドン・フリードマン/フリップ・フィリップス/ルイ・スミス/ニールス・ヘニング・エルステッド・ペデルセン/ルー・ドナルドソン/アーチー・シェップ/スタンレー・タレンタイン/ブランフォード・マルサリス
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誰でも褒める人もいれば、辛口の人もいる。
割とウィントン・マルサリスは評価が二分だが、ブランフォード・マルサリスは概ね高評価とか、見方が面白い。
ニールス・ペデルセンが、クリスチャン・マクブライドのことを「惜しい。音程が悪い」と言っていたり、
そういう風に捉えるんだ!とニヤッとしてしまいます。

そして、このインタビュアーの小川氏の音源準備の巧みさが印象的。
そのミュージシャンがどういう人生を送ってきたかをよく知り尽くしてから音源を準備している。
自分に似たスタイルの人とか、セロニアス・モンクのようなレジェンドから、当時の若手(ジョシュア・レッドマンとか)まで
これはどう?という感じで質問しています。

apple musicでそのインタビューに出てくる曲を聞きながら読むといい感じです。
知らない音源もたくさん出てきますし。

僕は割と強弱がはっきりつけるピアニストが好きなんですが、それはシカゴ系の特徴らしいです。
アーマッド・ジャマル、ラムゼイ・ルイスなど、と書いてあります。
ラムゼイ・ルイスって知らなかったので聴いてみたら、これは結構お気に入り。

80年代に全盛だったこのミュージシャンたちも今はもう他界している人も多く、
このインタビューの時に「将来はジャズ界を背負っていくだろう」と言われていた若手の、
その20年後の今と比べると、予言はほとんど当たってるんですね。
記録集としても貴重。いい本です。